風を見たくて

日々雑感

世界を変えるケータイ0

Posted by TOMY in 雑記 (土曜日 8月 9, 2008 at 23:33:17)

6月に行ったヨルダンでは、「アラビアのロレンス」の舞台になったワディラムのベドウィン・キャンプに泊まった。
ベドウィンといえば、映画「アラビアのロレンス」で描かれているように、ラクダを操り厳しい砂漠環境に生きる勇猛果敢な民である。
で、現代に生きる彼らはどうかというと、キャンプには電気もシャワーもあり、車の代わりに4WDに乗りまわしている。車にはメモリースティックが刺さり、最新のポップスを流している。キャンプの夜は野外でのシンセサイザーの演奏まである。
そんな彼らの生活にもっとも大きな変化をもたらしているのはケータイだろう。車を所有しているようなリッチなベドウィンはいうまでもなく、小さなテントを営んでいるベドウィンの傍らにもケータイがかかっていたりする。
広大な岩砂漠を4WDで移動する彼らは、始終ケータイを話さず、誰かと話している。時に、砂漠のどこどこで落ち合おうなどと話している。また、ケータイは必要な物資を手に入れる手段でもある。観光客を連れてくるドライバーに、食料や生活必需品を持ってくるよう依頼するのだ。

砂漠で世界共通の呼び出し音や着うたが鳴り、ベドウィンが始終ケータイで話しているというのは、ミスマッチでショッキングな光景だ。
とはいえ、彼らは旧来の習慣も守っている。キャンプで出迎えてくれるのは、すべて男たちである。女、子供は観光客の目に触れないところにすんでいる。ガイドは時間になると、跪きマッカ(メッカ)の方角に向かって祈り始める。もっとも、昼間からウィスキーを勧めてくる奴もいたが。

ケータイは世界のあらゆる層に普及し、生活のあり方を変えている。グラミンフォンが示したように、BOP(Bottom Of Pyrmid(貧困層))にも、爆発的に普及している。ヨルダンやシリアで会った人たちもメールアドレスではなく、ケータイ番号を聞いてくることが多かった。このことは、生来的に人間がコミュニケーションを欲する生き物だということを示しているのだろう。世界的に広がったケータイというインフラが、どのような新たな使い方をされていくのか、ライフスタイルをどう変えうるのか興味があるところである。
岩砂漠でも携帯を気にするベドウィン
(写真)岩砂漠のマッシュルーム状の岩の下でケータイを気にするガイド・カリーム

 
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